アロエベラは体にすごく良いって聞くけど?
キダチアロエとは違うの?
たしかに、アロエベラは体に良いですが、どんな理由で体に良いのか、気になりますね。
私はアロエベラ(ジュース等)を約20年、愛用しています(&管理栄養士です)
今回は、そんな私が、アロエベラの栄養成分について紹介します!
アロエベラの栄養成分はキダチアロエの10倍すごい!?違いや理由
アロエベラもキダチアロエも、どちらもアロエという植物の仲間の一つです。
500種類以上あると言われるアロエの中に、アロエベラやキダチアロエがあります。
日本で多いのはキダチアロエです
アロエベラとキダチアロエの違い
アロエベラとキダチアロエの違いを簡単にまとめると、下記のようになります↓
アロエベラ | キダチアロエ | |
葉の大きさ | 大きい | 細い |
苦味 | 少ない | 強い |
耐寒性 | 弱い | 強い |
分子量 | 45万分子 | 4万分子 |
キダチアロエは耐寒性が強いんだね?
そうなんです!
だから日本ではキダチアロエが多く、逆に、アロエベラは耐寒性が弱いので、日本の気候では育ちにくいんです!
他、いろいろと違いはありますが、冒頭の「(アロエベラは)10倍すごい」の根拠としては、分子量の違いということです。
分子量は、キダチアロエの4万分子に対して、アロエベラは45万分子!
分子量?難しい言葉だね。。。
難しいですね!
のちほど説明しますね
アロエベラ=真実のアロエ
アロエベラの分子量など、栄養成分については後述するとして、要はアロエの仲間の中でも、アロエベラの栄養はスゴイ、ということです。
アロエベラの「ベラ」とはラテン語で「真実」という意味なので、「アロエベラ=真実のアロエ」。
それくらい、アロエならではの栄養が詰まっている、と言えます。
アロエベラはパワフル!
では、そんなアロエベラの栄養成分について、もう少し具体的に見ていきましょう。
アロエベラの栄養成分の4つの特徴
アロエベラの栄養成分、いろいろあるのですが、今回は特徴を4つにまとめました。
(1)ビタミンやミネラルが豊富
(2)ヌルヌル(多糖体)の幅広い働き
(3)他の成分を助ける(アジュバント的な働き)
(4)「酪酸」が腸活にも有効
以降、それぞれ解説していきますね!
(1)ビタミンやミネラルが豊富
健康のために必要な栄養として、
・タンパク質
・脂質
・炭水化物(糖質)
・ビタミン
・ミネラル
↑これら、5大栄養素をしっかり摂りましょう、とよく言いますよね
聞いたことある!
特にタンパク質なんかは重要な栄養、とわかりやすいですよね
では、ビタミンやミネラルが何故重要かと言うと、簡単に説明すると、酵素をきちんと働かせるため、と言えます。
酵素の働きのために重要なビタミンやミネラル
例えば、
・炭水化物を分解するためにはビタミンB1、
・脂質を分解するためにはビタミンB2
が酵素の働きを助けます。
逆に、ビタミンやミネラルが不足すると、酵素が働けなくなり、体が機能しなくなります
それは困るね。。。
なので、健康のために(美容のためにも)、ビタミンやミネラルも欠かせないのですが、そうした必要な栄養素は46種類あり、必須栄養素と呼ばれます。
必須栄養素とは
必須栄養素は、
・18種類のビタミン
・20種類のミネラル
・8種類のアミノ酸
の合計46種類です。
たくさんありますね!
必須栄養素は食物から摂る必要があるのですが、アロエベラには豊富に含まれています。
とにかくたくさんの栄養素を摂る必要があるんだね!
そうです!
ちなみに、必須栄養素について詳しくは下記記事にて紹介しています↓
(2)ヌルヌル(多糖体)の幅広い働き
では次にヌルヌルの「多糖体」という特徴について。
アロエベラには、多糖体という成分が含まれます。
またまた難しい言葉だね。。。
わかりやすく説明しますね!
多糖体とは、糖がたくさんつながったもので、納豆やオクラなど、ヌルヌル・ネバネバ成分が特徴です。
この多糖体は、とても幅広い働きをしてくれる成分なのです。
アロエベラ研究の第一人者・八木晟(あきら)博士の本から引用すると、
アロエベラの多糖体の働き
『世界一わかりやすいアロエベラの本』八木晟
・免疫力を調整する
・血糖値を調整する
・細胞の働きを調整し、新陳代謝を正常にする
・細胞のDNAに働きかけ、新しい細胞をつくる
・炎症を起こした部分の熱を下げ、雑菌の侵入を防ぐ
・腸にいる善玉菌のエサになり、善玉菌を元気にする
めっちゃ幅広いね!
そうなのです!
そして、この多糖体は、分子量が多いほどヌルヌル・ネバネバが強いとされ、前述のキダチアロエとの比較では、
キダチアロエ | アロエベラ |
4万分子 | 45万分子 |
↑このように、アロエベラはキダチアロエの10倍以上の分子量なのです
すごい!
※多糖体について詳しくは下記記事にて↓
(3)他の成分を助ける(アジュバント的な働き)
では次に「他の成分を助ける」という特徴について。
前述の多糖体は、一緒に取った食べ物の栄養素の吸収を高め、その働きをアップさせてくれる、という特徴があります。
例を挙げますね
例えば、ビタミンCだけを摂った場合と、アロエベラとビタミンCを一緒に摂った場合とを比較すると、血中濃度の違いが約2倍(接種後8時間後)になった、という実験結果もあるのです。
なるほど!
こうした働きのことを、アジュバントと言います
他の成分の働きを助ける=アジュバント
アジュバント(Adjuvant)とは、ラテン語のadjuvare(助ける)に由来すると言われ、一言で説明するなら、
「アジュバント=他の成分を助ける」
↑このような意味です
※アジュバントについて詳しくは下記記事にて紹介しています↓
(4)「酪酸」が腸活にも有効
最後に「酪酸」と腸活について。
腸活は最近、よく聞くね
そうです!
近年、腸内環境が注目されていますね!
腸は、消化吸収に限らず、脳との関係(腸脳相関)など、私たちの健康や美容に、様々な影響があることが近年、わかってきています。
なので、腸内環境を整える活動=腸活が大切、と言われているんですよね。
ヨーグルトとか食物繊維ね!
その通りです!
腸活と言うと、ヨーグルトや食物繊維が有名ですが、いま注目されているのは酪酸(らくさん)。
腸活に良い、と美容・健康業界で注目されているのです
チーズの匂い成分!(笑)
足の匂い、と言う人もいます(笑)
酪酸はチーズや足の匂い、という人もいますが、この臭い(!?)酪酸が健康に良い働きをしてくれます。
コレも幅広いね!
そうなんです!
酪酸菌(酪酸産生菌)を含む食品は、あまり多くはないですが、アロエベラのジェルの部分にはたくさん含まれていることが明らかになってきています。
アロエベラの栄養成分を効率よく摂るには?
アロエベラの栄養成分について、いろいろと見てきました。
たくさんの効果が期待できるアロエベラですが、どういう風に食べる(摂る)のが良いのか?と言うと、やはり収穫してすぐの生葉を摂るのが良いはずです。
ただ、現実的ではありません。。。
(前述の通り)アロエベラは耐寒性が弱いので日本では育ちにくいし、栄養価が低くなってしまうので、やはり砂漠地帯のような地域のものを摂るべきだと思うのです。
厳しい環境で育つアロエベラこそ、栄養価が高いです
なので、アロエベラを毎日のように摂るには市販のジュースが現実的、というのが私の意見です。
※生葉よりジュースが良い理由ついては下記記事にて↓
まとめ
今回は、アロエベラの栄養成分について紹介しました。
まとめると、
キダチアロエと比較すると、アロエベラは分子量が10倍ということも紹介しました。
とにかく栄養がスゴイです
今回の記事も、参考になれば幸いです。
コメントやメッセージ、お気軽に(^。^)
コメント